1年で10人のひとに「死になさい」と言った国

3人の方への殺人が行われてしまったようです。

長勢甚遠法務大臣あてに、執行をしないでというお願いメールを出していたのですが……残念です。

あとわずかで内閣改造があり、長勢さんが法務大臣でなくなる可能性があるのですから、この時期にわざわざ執行するのは強い意志のあらわれとみえます。

世界の趨勢にまっこうから反する死刑の執行、だけでなく、さまざまな局面で、この国は「殺してしまってもいい人がいる、殺すべき人がいる、という感覚を国をあげて育てている」のだと思います。
国がめざすその方向に、マスコミもすっかり乗じ、国民の一部、ネットの一部も加わって。

そしてその成果は着々とあがっています。
60年あまり前に国民を騙した。それが大失敗であったことを大いに反省し、「騙される国民」でなく、「自分の意思で考える国民」をしっかり作り、結果として、「ホームレスなんか死んでもいい」としっかり考える子どもが育っています。

死刑は必要だ、と考える人も、それぞれが自分の頭で考えて、そう思っているのですよね。

死んでもいい人がいて、その人は殺してもいいのだと、そう考えているのですよね。

「ひとをころす」ということを肯定する。
そんな国にしたい、のでしょうか。みんな。

[政治・国際・社会]
2007.08.24 - 08:13 AM |
死刑を廃止した100番目の国、その名はルワンダ。 | 『生きる』にクロサワの力を改めて思い知る

コメント

コメントを投稿