スペインの雨は主に広野に降る

これもまた、数多くの報道の中では、それほど大きな話ではないのだけれど、短い報道の中に複数の興味をひく点があったので。

スペイン皇太子、マドリードの大聖堂で結婚式

【パリ=池村俊郎】スペイン王室フェリペ皇太子と、皇太子妃となるレティシア・オルティスさんの結婚式が22日、首都マドリードのアルムデナ大聖堂で行われた。

 皇太子妃は元国営テレビ記者で、離婚歴がある。スペイン女性が王位継承者の伴侶となるのは19世紀末のマリア妃以来。日本からは皇太子さまが出席された。

(2004/5/23/00:25 読売新聞)

  • 「スペイン皇太子」に対して、日本からは「皇太子さま」。ぼくらのいるこの国では、身内についてはへりくだって表現するのが正しい言葉遣いだったはずだけれど。「スペイン王室フェリペ皇太子」ならば「徳仁皇太子」で対等な表現でしょう。日本の皇族は、自国の謙譲精神をも凌駕するほど、世界の王族の中でえらいものなのか。
  • スペインの王位継承者にスペイン人が嫁ぐのは100年ぶり。スペインの現代史を象徴するような話なんですね。
  • 「離婚歴がある」と、この短い紹介の中で、あえて言及されるのか。まあ、系統を保持するのが王族(皇族含む)の一番の役割だとすれば、結婚というものが重視されるべき「仕事」であることは当然ですけれど。でもこの時代に、わざわざ言い及んでいるのは、海外のメディアでも同様なんでしょうか。
  • マドリードでの話なのに、配信元はパリ。読売はスペインには記者を派遣していないんだな。池村記者はマドリードに行ってるんだろうか。行ってても配信元は派遣先であろうパリになるのかな。それともパリにいながらの取材?なんだろうか。

[編集・情報・ことば]
2004.05.22 - 11:09 PM |
気になる用語「わかった」2 | 朝までの番組とジャーナリストと日記と

コメント

» 京塚みつぐ: ( 2007.01.05 - 04:06 PM | 固定リンク)

日本の皇族は、自国の謙譲精神をも凌駕するほど、世界の王族の中でえらいものなのか。 → ま、そうしないと新聞社に右翼が突っ込んでくるから。

海外のメディアでも同様なんでしょうか。→ 多分。欧州の王族に関しては英国の例でも分かるように、とってもみんなゴシップ好き。ただね、そういうのはゴシップ紙・誌がやることで、一般新聞はやらんよね。そういう節操のなさが問題。

それともパリにいながらの取材? → と~ぜん、ネットに載った記事を翻訳させて書き直して、写真はAPあたりの配信でしょ。イラク戦争の記事を、同じように書いている新聞社が多くて、室大先生が怒っていた。

最近の新聞記事はこんなもんですよ。

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