池田晶子さんの思考が終わってしまった

もう考えを聞くことができない。

2月23日に亡くなっていたという。今日になって報道された、哲学者池田晶子さんの死。

まだ数冊しか読んだことがないのですが、それは読むのを「とっておき」していたからでした。
ぼくがまだ考えたことのないテーマについて、彼女の書いたものを読んでしまうのはもったいなく、じっくり考えてから彼女に相対したい、と思っていたのです。

真摯に、そして実に楽しげに徹底して考えていた人が、ぼくと変わらない年齢で、摂理によって思考の停止を余儀なくされてしまった。

自分が考えられなくなる、という事実に——死に、どのように死に向きあったのか……その思考は言葉となって残されたのでしょうか。
できることならそれを知りたいと願います。

もっともっと考え続け、その到達点をぼくらに示し続けてほしかった人です。

[日記・コラム・つぶやき]
2007.03.03 - 05:04 PM |
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