とうてい無理です。原発維持できません。

もうほんとに、全然ダメ！
あまりのダメさに卒倒しそうです。

なぜ原発を推進するひとたちは、せめてきちんと原発が安全に持続できるように、念をいれた作りをしないのでしょうか。
原発を推進したいのなら、推進できなくなるような事態を自ら招くことを、どうして避けようとしないのでしょうか。

ともかく、日本では、国も、電力会社も、原発を維持運営していく気も能力もないということが、今またはっきりしたわけですから、
「ごめんなさい、自分たちには分不相応でした」
として、代替手段への移行を真剣にすすめるべきです。
少なくとも日本国民のひとりとして、自分たちには分不相応であると、ぼくは言いましょう。
万一（というのが比喩でなく、むしろ千分の一とか百分の一とかの確率で起きるような気さえするわけですが）大事故になったとき、原発政策を間接的にでも選んでいる国民が自滅するのは「自己責任」だとしても、被害は国境を越えておきてしまうということに対して、現実的な責任感を持つべきでしょう。

以下、もうほんとにダメな理由……いくらでもでてきそうですが、すぐ目についたもののみ。

東京電力のサイトではニュースリリースがいくつも出ていますが、時間順に追うと、初期のものでは「外部への放射能の影響はありません。」(7/16 13:00)「運転上制限の逸脱は発生しておりません」(7/16 18:30)となっているのが「本日午後０時50分頃、水漏れを確認し……海に放出されていることを確認しました。放出された水の量は約1.2ｍ^３で、放射能量は約６×10^４ベクレルと推定」(7/16 時刻記載なし)となっています。
水漏れを確認した後に出されているリリースでも「逸脱が発生しておりません」となっているのですから、リリースをリアルタイムで見ていても何の意味もないことがわかります。

また柏崎刈羽原発のサイトではトップページの「お知らせ」の一番最初に
07.17 発電所リアルタイムデータ（モニタリングポスト・海水モニター・排気筒モニターの測定値について）（随時更新しています）
とあるのですが、ここをクリックするとPDFがダウンロードされ、そのPDFには17日19時までのデータしかなく、それ以降は空白となったデータになっています。そして「発電所ホームページのリアルタイムデータについては、表示システムの故障により現在表示できない状態となっています。」という記述が「PDFの中に」あります。（18日午前8時半現在。しかもこのPDF、テキストのコピー禁止設定されています……）
こういうときに使えないモニタリングシステムも、何の意味もありません。信頼性ゼロ。
※しかし、地震が起きたのは16日15:37、その後17日の19時までのデータは出ているのだから、地震でシステムが止まったわけではないと思うんだけど。ということは……わざとデータを出していない？

甘利明経済産業相の発言も呆れるばかり、不安がつのるばかりです。
「火力発電所に比べ、原発の火災に対する想定が若干甘かった」
火力発電所より甘い想定！　信じられない。どちらが危険なのか、素人でもわかるでしょう。
しかも
「自力で消火できるような体制を取ってもらいたい」
って……なんですかそれ。国は知らないからがんばれ、ってことですか。
そのうえ
「事が起きても動揺しない精神的な訓練をやってほしい」
精神的！　精神鍛えれば事故は防げると考えているらしい。
このようなお方が大臣です。

首相は首相で、東電に反省を促しているだけです。反省すべきはだれなんでしょうか。

いくら学校で「徳育」とかを教えても、テレビで見るあなたたちの発言や行動がウソツキや他人のせいにするものばかりでは、国に誇りなど持てようはずがありません。「美しい国」でなくしているのはだれなんですか。

どうみても原発を持てる国ではありません。

唯一の救いは、もし事故が起きた場合、政府の情報も電力会社の情報もまったく信用してはいけないということがイヤと言うほど分かった、という点でしょうか。

良い機会なので参院の候補者に今後原発をどうするべきか、聞くといいですね。
この期に及んで原発を維持・推進すると言える人は、現実性なさすぎです。

[政治・国際・社会]
2007.07.18 - 07:43 AM |固定リンク
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コメント

» ciao： ( 2007.07.19 - 06:06 PM | 固定リンク)

» ayumu： ( 2007.07.23 - 12:18 AM | 固定リンク)

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