矢野顕子を聴いた夜

もう20年以上も聞き続けてきたのだけれど、今回、初めて彼女の音楽をまのあたりにしました。
癒されるというのとも、心がうち震えるというのともちょっと違う、矢野さんの音楽にしか感じない何かに共鳴して、ぼくは何度か目頭を熱くしていました。

胸の奥の、鼓動する心臓の中に、両手がすっとさし入れられて、中にあるまあるい心がふたつの手のひらに包まれ、やさしくなでられているような、そんな感覚。

聞きながら浮かんでくるのは、太陽系の巨大な惑星たちが、重なるように宙に浮かんでいる映像。なんにんかの人たちが手をつなぎあってにこにこしている映像。
人や、こころや、なにものかが、「つながっている」あたたかさ。

帰りにパートナーが誘ってくれて立ち寄ったラウンジは、うれしいことに音楽が流れておらず、ポツポツとふたりで語りながら、ゆったりと余韻にひたることができました。
いい夜です。

[日記・コラム・つぶやき]
2006.02.21 - 12:48 AM |
野口英昭さんの死の報道 | 報道の垂れ流しを留めるために

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