どうでもいい血の話

「あなたの血液型って何?」と聞かれれば、ぼくはとりあえず応えますが、そのあとですることになるやりとりには、ぼくの気持ちはまったく入ってません。興味のないスポーツの話をするよりももっと興味がなく、ほんとにどうでもいいと思っていて、違う話題に早く移ろうと考えています。

それにしても、どうしてこれほど「血液型は性格と深い関連がある」ということが信じられているのか、ほんとうに不思議でなりません。

「○○さんって、何型?」
「え、A型だけど」
「A型なの〜? えー、ぜんぜんA型っぽくな〜い」
なんて会話はよく聞きますよね。
ある血液型と、ある性格に相関があるとしていながら「ぜんぜんA型っぽくな〜い」と認めるのってどういうことなんだろう?
「ぜんぜんA型っぽくな〜い」という例が見いだせるということは、血液型と性格とは関係がない、ということではないの?

血液型と性格の相関は占いとかじゃなくて統計的に証明されている科学だ、と思っている人は、そのような統計をどこでみたんだろう?

まだ占星術やカード占いのほうが、たった4種類しかない血液型よりもずっと複雑で信じやすそうです。
にもかかわらず、この社会ではどうみても血液型性格判断のほうがはるかに普遍的な信頼を得ています。

そういう意味では、この社会が、なぜみんな血液型性格判断に執着するのか?ということには、とても興味を覚えます。

[科学と、科学でないもの, 編集・情報・ことば]
2004.03.25 - 10:35 AM |
人殺しという処罰 | 「こちら」でがんばるしかないか。

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