母の仕事

かつて母が携わった本が国会図書館にあることまでは、検索して、わかっていました。
でも手に入れたくて、ずいぶん探したけれど見つからず、それで「日本の古本屋」(http://www.kosho.jp/)の「探求書コーナー」とヤフオクのアラートに設定していました。

関係のない本もキーワードにひっかかったりして、なかなか出てこなかったのだけれど、ついにようやく、ヤフオクで見つかった。

同業者であった父と結婚し、独立した父を助ける形で勤めを辞めた母は、自分が東京に出てきてからの仕事のことをぼくによく話してくれました。
ぼくが受けた影響は、もちろん父からのものも多大だけれど、こと編集やデザインということに惹きつけられるようになった源泉は、母から伝えられたものにあるようです。
子ども心に、その話しぶりから、自らの仕事に対する強い誇りを感じ、仕事への興味と態度を学んだような気がします。

奥付をみると、1954年発行。ちょうど、50年前。
これを持って行って、終戦から立ち直りはじめた日本での、今のぼくよりもずっと若い母の話を、そして50年前の編集や印刷や写真の話を、またひとしきり聞いてこよう。

[日記・コラム・つぶやき]
2004.04.08 - 07:46 AM |
染井の桜 | 誇りはどこにあるのか

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